親として知っておきたい「ちはやふる」のウソ・ホント7つ(前編)
マンガ「ちはやふる」は競技かるたの実情をよく描いています。「ちはやふる」の担当編集者が競技かるた経験者だからでしょう。また、その担当編集者の弟さんも競技かるた経験者で、弟さんの奥さん、つまり、担当編集者の義理の妹が坪田翼クイーンです(コミックナタリー、福井新聞)。
「ちはやふる」 は競技かるたの世界を知るのにはうってつけのマンガです。ぜひ、一読されることをお勧めします。連載されたマンガ雑誌BE・LOVEは小学生向けの雑誌ではありませんが、マンガ「ちはやふるは」は、小学生でも楽しめる内容です。お子さんと一緒にお楽しみください。
しかし、どこまでが実際にある話なのか、どこまでがマンガ上の演出か分からないかもしれません。ここでは、マンガ「ちはやふる」に出てくるエピソード、セリフが実際にある話なのか、マンガ上の演出なのかを解説していきます。
続きを読む早い取りにつながる決まり字の覚え方
「百人一首を全部覚えた」=「グローブが使えるようになった」
何はともあれ百人一首を全部覚えなければ、競技かるたの入口に立つことはできません。 競技かるたでは、「何首、百人一首を覚えているか」が勝負ではなく「百人一首を100首覚えているのは基本中の基本で、その上でいかに早く取れるか」を競うからです。「百人一首を全部覚えた」は、野球で例えると「グローブが使えるようになった」、「バットが使えるようになった」といったところでしょう。
競技かるたでは歌全体を覚える必要はありません。百人一首は、上の句の初めの言葉の一部だけで、下の句が特定できるからです。この下の句が特定できる上の句の初めの字を「決まり字」と言います。この決まり字さえ覚えてしまえば、札を早く取ることが出来るようになります。
世の中には百人一首や決まり字を覚えるための、書籍、アプリ、ウェブコンテンツがたくさんありますので、ここでは具体的な覚え方は紹介しません。当ブログでも、覚え方の書籍、アプリ、ウェブコンテンツを紹介していますので、この記事の最後のリンクを参照してください。
ここでは百人一首や決まり字を覚える際に初心者にありがちな誤解と、覚え方のポイントを挙げます。
続きを読むかるた会では普段どんなことをしているのか
競技かるたを習うには かるた会というかるたの同好者の集まりに所属することが基本です。かるた会の練習は普段どんなことをしているのでしょうか。
典型的な練習の流れ
典型的な1回の練習の流れは以下の通りです。
続きを読む無料で始める競技かるた 入門者向けコンテンツ厳選7つ
「わが子が競技かるたに興味を持ったけど、どこまで続くか分からないので、とりあえずお金をかけずに始めたい。」というお父さん、お母さんがいると思います。そこで、無料の競技かるた入門者、初心者向けウェブコンテンツを紹介します。無料とはいっても、数ある競技かるた、百人一首のコンテンツの中から、上達につながる良質なものを厳選しました。
続きを読む競技かるたの観戦マナー
マナー違反はお子さんの勝敗に影響
正直、競技かるたの試合を生で観戦して楽しむのは難しいのではなかと思います。観客席から選手までの距離が遠く、場にどんな札があるか見えませんし、百人一首を覚えていないと試合の展開もわかりにくいです。なので、親御さんや同じかるた会・かるた部の仲間であっても、観戦せずに控室で待っている場合もあります。マナー違反をするよりは、控室で待っているというのも一つの選択肢です。
しかしそれでも、そこはわが子の大事な試合、直接、見守りたいという思いがあると思います。
競技フィールドに入らない、相手をやじらないなどは、どのスポーツにも共通した観戦マナーだと思います。しかし、競技かるたには他のスポーツとは異なる独特の観戦マナーがあります。ちょっとゴルフの大会に似ています。
そこでここでは、競技かるたの大会ならではのマナーを紹介します。
続きを読む