かるた会では普段どんなことをしているのか
競技かるたを習うには かるた会というかるたの同好者の集まりに所属することが基本です。かるた会の練習は普段どんなことをしているのでしょうか。
典型的な練習の流れ
典型的な1回の練習の流れは以下の通りです。
- 練習会場の準備
- 会場が体育館など畳がないところであればで畳の準備、複数の部屋をぶち抜きで使用するのであれば仕切りの取り外しなど。会場は公共施設を借りることが多い。
- 始めのあいさつと連絡事項
- 練習日案内、会費徴収、新会員紹介、昇段昇級のお知らせ、会員の大会結果お知らせ、大会参加者募集など
- 試合形式の練習
- 1対1の組になり全員で試合:1回60分〜90分くらい。指導的立場の会員にあたったら試合中に指導
- 試合と試合の合間:1回5分~10分くらい。対戦相手決め、選手同士のアドバイス、飲み物を飲んだりお菓子を食べたりして休憩
- 残り時間が1試合分に満たない場合は、素振りなどの基礎練習
- 後片付けと掃除
- 終わりの挨拶と連絡事項
1回の練習は3時間~6時間くらいかかります。週に1回~2回練習を行うところが多いと思います。
練習時間は長い
1回の練習は3時間~6時間くらいで、他の習い事に比べて比較的長いと思います。実際の大会では、1回60分前後の試合を最大1日5試合くらい行うので、それに合わせて練習を行うからです。
途中参加・退出はできるが試合と試合の合間しかできない
6時間というのは小学生にはなかなかきついかもしれません。また、他の予定や送り迎えの都合で全ての時間は参加できないかもしれません。
練習の途中参加、途中退出というのは可能です。ただし、1試合の途中で参加したり退出することはできません。試合と試合の合間に参加、退出ということになります。
1対1の競技のため、試合の途中で抜け出すのは、自分の都合で対戦相手の練習時間を削ることになってしまうからです。また、会員全員同時に一人の読手(どくしゅ)の読みで試合を行うため、1試合の途中から参加することはできません。歌が読まれる声に集中するため、部屋の出入りを最小限にしたいという理由もあります。
1試合はおよそ1時間~1時間半と試合時間に幅があります。
競技かるたは他のスポーツと違って、時間で試合が区切られていないからです。どちらかが先に自分側にある25枚の札をなくしたところで試合終了となりますが、接戦になったり、お手付きをしたりすると終了までの時間が変わってきます。最長99首読まれたところで終了となりますが、1首1首読まれる合間には、乱れた札を整理したり、相手に送る札を考えたり、どちらが取ったか話し合ったりするのにも時間がかかるため、単純に99首分読み上げる以上に時間がかかります。
また、早目に試合が終わった場合は、時間を節約するため、すぐに次の試合が始まります。
よって、途中退出する場合は、その時間も見越して、何回目の試合まで参加するか考えておく必要があります。途中参加の場合は、早目に到着し、前の試合が終わるまで待つ必要があります。
100首の札や決まり字を覚える時間はない
かるた会では試合形式の練習が主で、100首の札や決まり字を覚えるのに時間を割いてくれない所が多いです。自宅ではなかなかできない試合形式の練習に、ちょっとでも時間を割きたいからです。覚え方の資料は渡されるかもしませんが、実際覚えるのは各自、自宅でということになります。
かるた会の日常を綴っているサイト
「かるたる。〜競技かるた日記〜」は、「秋田このはな会」という かるた会を運営されている方の日記サイトです。マンガや写真を交えて かるた会の日常を綴っています。
「三池よきもの会」という福岡市の かるた会のサイトでは、写真をふんだんに使い、日々の練習内容や大会の様子を伝えています。
どちらも比較的新しい かるた会であるせいか、オープンで明るい雰囲気が伝わってきます。老舗のかるた会はまた雰囲気が違うかもしれませんが、かるた会が普段どんなことをしているのか知るのに参考になると思います。
d.hatena.ne.jp blog.livedoor.jp
下記の記事もご参照ください。
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