お父さん、お母さんのための競技かるた入門

お父さん、お母さんのための競技かるた入門

映画、アニメ、マンガの「ちはやふる」を見て、「私も百人一首を習いたい」、「かるたの大会に出たい」と思い始めた小学生や中学生のお子さんをお持ちのお父さん、お母さん向けに、競技かるたの世界を紹介します。

小学生のわが子に競技かるたを本格に習わせ始める時の3つの目安

「親の私より早く取るうちの子は才能があるかも。本格的にかるた会に入って競技かるたを習わせてみたい。でも、親バカじゃないかしら。」 「うちの子は「ちはやふる」みたいに競技かるたを習いたいと言っているけれども、かるた会に入会してついてこれるかしら。」 といった疑問を持つかもしれません。

そこで、競技かるたを習うのに向いている子の傾向をまとめてみました。

f:id:mamo3:20160418234715j:plain

1.なんか知らないうちにどんどん百人一首を覚えてる

子供にありがちな、電車の名前やアニメのキャラクターをやたら覚えていたりするアレです。親が率先して促してもいないのに、気が付くと自分で本や百人一首の札を見て、どんどん歌を覚えている。まだ全部は覚えていないが、全部覚えるのは時間の問題という子です。

かるた会の場合、練習時間に百人一首を100首覚えさせてもらえる(覚えている=上の句だけを聞いて下の句を思いだせる、札取れる)ところは少ないと思います。

「え、かるた会では歌を教えてもらえるのでないの?」と思うかもしれませんが、「歌を覚えるのは自宅で」が基本のところが多いです。「何首、百人一首を覚えているか」が勝負ではなく「百人一首を100首覚えているのは基本中の基本で、その上でいかに早く取れるか」が競技かるたの競うところだからです。

「何はともあれ100首覚えなくては始まらない」と競技かるたを始めるハードルの高さでもあります。

競技かるたは、サッカー、水泳、英会話、ピアノといった他の習い事と比較して習得方法が体系化していないような気がします。「競技かるた産業」というものの規模が小さいからかもしれません。

かるた会によっては丁寧に教えてくれるところがあるかもしれませんが、自分で身に着けていくというスタンスが求められることが多いので、「自分でやる子」が向いています。

2.外だとけっこう空気を読む

家ではふざけていても、外出先やきちんとしなければいいけない場では割と空気を読んで静かにできる子です。

競技かるたおいては一瞬の音というものが大変重要な要素になります。よって雑音は大敵です。「ちはやふる」では9巻では、「部室と同じ建物の一室が吹奏楽部の練習場になり、それを阻止しようとする」という話が出てきます。

また、競技かるたの試合やかるた会の練習では、子供から大人まで同じ部屋で同じ読手の読みで一斉にゲームを進められるのが一般的です。

その中で、騒いでいる子供がいたら、本人の練習にならないどころか、他の選手の迷惑になります。隣で試合をしている社会人サッカーチームにボールを投げ込むようなものです。

その上、競技かるたではお行儀というものを重んじます(実際にできているかどうかは別として、、、)

静かにしなくてはいけない時は静かにできる、それを1試合1時間継続できるようでなくてはなりません。

3.ゲームが好き

スポーツでもテレビゲームでも良いのですが、「ゲーム」、特に反射神経や対戦を要求されるゲームを好むお子さんは競技かるたに向いています。「競技」かるたは「ゲーム」ですから、勝ち負けがあります。勝ち負けには面白さもあれば辛さもあります。

その上、競技かるたの練習や公認大会では、同じレベルであれば、小学生でも、中高生や大人といった年上と勝負することもあります。競技かるたとしては同じレベルであっても、心身ともに未発達な子供が大人と真剣勝負するのは大変なことです。

競技かるたを続けるには「勝ったり負けたりするゲームが好き」というマインドが必要になってきます。

とは、言うものの始めてみなければ分からない

小学生で本格的に競技かるたを始めやすそうな子の特徴を挙げてみました。しかし、その後、強くなるかどうかはまた、別の話だと思います。また、上記を満たしていなくても始めてみれば、身につくようなるかもしれません。まずは、かるた会などを見学してみることをお勧めします。

こちらも、ご参照ください。 karuta.hatenablog.jp karuta.hatenablog.jp karuta.hatenablog.jp