お父さん、お母さんのための競技かるた入門

お父さん、お母さんのための競技かるた入門

映画、アニメ、マンガの「ちはやふる」を見て、「私も百人一首を習いたい」、「かるたの大会に出たい」と思い始めた小学生や中学生のお子さんをお持ちのお父さん、お母さん向けに、競技かるたの世界を紹介します。

厳選 競技かるたを始めるのに必要なアイテム3つ

百人一首グッズはいろいろあり、迷ってしまうかもしれません。そこで、入門者、初心者向けに競技かるたを始めるのに必要なアイテムを、3つ、厳選しました。いろいろと買う必要はありません。取りあえず、この3つを最初に手に入れることをお勧めします。

1.書籍「競技かるたで勝つ! 百人一首教室」

競技かるたで勝つ! 百人一首教室 (マンガでマスター)

競技かるたで勝つ! 百人一首教室 (マンガでマスター)

第59・60期かるたクイーン、坪田翼七段監修の本です。競技かるたの基本的なことが網羅されています。

全体の3分の2はマンガで競技かるたについて説明されています。ルール、試合の進め方、構え方・払い方、決まり字の覚え方、歌の聞き方、定位置、送り札の戦略、決まり字の変化、戻り手、渡り手、攻めの意識など競技かるたの基本が丁寧に解説されています。

主人公が競技かるたの魅力を知り、戸惑い、驚きながらも競技かるたを知っていくというお話の中で解説されているため、子供にとっては読みやすいと思います。また、単なる解説ではなく、競技かるたの魅力が分かりやすく表現されているところも、マンガでならでの利点です。坪田七段の競技かるたへの思い入れが伝わってきます。

残り3分の1は100首全部の歌の意味、作者、決まり字、覚え方が載っています。

全ての漢字に振り仮名が振られています。

2.大石天狗堂 小倉百人一首歌かるた標準読み札・取り札

小倉百人一首 歌かるた 標準取札・読札 組

小倉百人一首 歌かるた 標準取札・読札 組

  • 出版社/メーカー: 大石天狗堂
  • メディア: おもちゃ&ホビー

百人一首のかるたはいろいろ売っていますが、全日本かるた協会公認の競技かるた用のかるたは大石天狗堂のこの製品です。段位認定に関わる公認大会にはこの札が使われます。

他のかるたより少し高いですが、かるた会に入会すると「他のかるたでなくこれを買ってください。」と、他のかるたはおもちゃと言わんばかりに勧めてきますので、最初からこれを買いましょう。

既に別のかるたを買ってしまった人でも、取り札だけは買いましょう。別売りされています。

小倉百人一首 歌かるた 標準取札

小倉百人一首 歌かるた 標準取札

  • 出版社/メーカー: 大石天狗堂
  • メディア: おもちゃ&ホビー

競技かるたでは、取り札を見て決まり字がすぐに思い浮かばなければいけないので、公認大会で使う札の字面に慣れていたほうが良いです。

また、取り札は札が反っています。この反りにより、ちょっと触っただけで畳の上を動きやすくなっています。取りの感覚に慣れるためにも、公認札を買いましょう。

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3.百人一首読み上げアプリ「わすらもち」

百人一首読み上げ「わすらもち」

百人一首読み上げ「わすらもち」

競技かるた用百人一首読み上げアプリの決定版です。百人一首のCDや他のソフトなどは買う必要はなく、これさえあれば良いです。しかも無料です。

名人戦やクイーン戦で歌を読み上げる資格を持つ稲葉修至 専任読手(どくしゅ)の音声データで、競技かるた用の正しい方法で読み上げられます。ランダム読み上げ、読まれる札の制限機能、札流しと呼ばれる訓練方法の支援機能など競技かるたを行う上で必要な機能が満載です。

アンドロイドアプリなので、スマホやタブレットがあればどこでも利用できます。

なお、「スマホはないけど、パソコンは持っている」という人は、下記のWindows版のソフトをパソコンにインストールすれば、使用できます。

www.vector.co.jp

また、iPhoneの方は以下のアプリを使うと良いでしょう。「わすらもち」より機能は限定されますが、同じく稲葉修至 専任読手の音声データで使用できるモードがあります。

百首読み上げ ("Hyaku-Doku", or "Shuffle 100")
百首読み上げ ("Hyaku-Doku", or "Shuffle 100")
開発元:Yoshifumi Sato
無料
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なお、このiPhoneアプリにはボーカロイド(機械音声)での読み上げモードがありますが、このモードで練習することはお勧めできません。ボーカロイドの音声に慣れてしまうと、人間の読手での聞き分けが難しくなり、本番の試合で悪影響が出る可能性があるからです。

下記の記事もご参照ください。 karuta.hatenablog.jp

karuta.hatenablog.jp

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